山科の鈴木五郎と手から出るオーラ
どんな伝承か
京都で、あらゆる難病をオーラで治しているという八十歳近い老人、鈴木五郎が見いだされた。記憶力は抜群でとうとうと喋り、足早に歩く姿は年齢を感じさせない。鈴木はてのひら療法を実践し、右手を患部に当てるだけで魔術のように難病が治るが、本人は科学的な説明はできず、人間のもっている生命力が手から移るのだと考えている。オーラは後光や発気と訳される人体からの発光現象で、霊能者にはよく見えたらしく、仏画やヒンズーの神像にも描かれている。米国の医学者オードンネル博士は青紫色の薄膜をはさんだ二枚のガラス板越しにオーラを見ることに成功し、臨終の瞬間に光が燃えるように明るくなって消えるのを観察した。
原典より
オーラであらゆる難病を治している老人を、京都で発見した。—— 日本の四次元(鈴江淳也・心霊・四次元・1973年(昭和48年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本の四次元(鈴江淳也・心霊・四次元・1973年(昭和48年))
『日本の四次元』は、鈴江淳也が昭和四十八年に著した超常現象の取材記である。幽霊の出る家や競馬場、古武士の怨念、守護霊、心霊写真、新幹線の四次元地帯、心霊治療、物品引き寄せ、てのひら療法、比婆山の怪獣やツチノコ、死後も占う易者犬などを、当事者を訪ねて聞いた話として記す。「幽霊と怨念の世界」から「動植物の驚異」まで六部に分け、あとがきで大陸書房刊『日本の奇談』『現代の怪奇』に続く第三弾と述べ、問い合わせ先を挙げる。