頭から当てる鈴木流てのひら療法の手順
どんな伝承か
鈴木五郎のてのひら療法は、手拭いやハンカチの類を患部に置き、その上に手をおく間接法をとる。どこが悪くてもまず頭に手をやり、大脳の中枢神経から治すという考えで、額のはえぎわ、両耳のすぐ上、後頭部の高いところ、首筋、頭の頂上へ三、四十分ずつ手を当てる。高熱もこれで取れることが多いという。始めると一時どっと病状が重くなり、それから快方に向かうのが特徴で、鼻を治療すれば鼻汁や濃厚な痰が一気に出る。患部を探していると当てている手が悪い箇所でびりびりと電気に打たれたように感じることがあり、鈴木はこれをひびきと呼んで、思わぬ病巣を探り当てるという。誰にでもできるが時間がかかるのが弱点だと本人は語る。
原典より
この「てのひら療法」の実際だが、術者によって直接、患部に手を当てる方法と五―十センチの間隔をおいてかざす方法があるが、鈴木さんの場合は、手拭い、ハンカチの類を患部においてその上に手をおく間接法をとっている。—— 日本の四次元(鈴江淳也・心霊・四次元・1973年(昭和48年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本の四次元(鈴江淳也・心霊・四次元・1973年(昭和48年))
『日本の四次元』は、鈴江淳也が昭和四十八年に著した超常現象の取材記である。幽霊の出る家や競馬場、古武士の怨念、守護霊、心霊写真、新幹線の四次元地帯、心霊治療、物品引き寄せ、てのひら療法、比婆山の怪獣やツチノコ、死後も占う易者犬などを、当事者を訪ねて聞いた話として記す。「幽霊と怨念の世界」から「動植物の驚異」まで六部に分け、あとがきで大陸書房刊『日本の奇談』『現代の怪奇』に続く第三弾と述べ、問い合わせ先を挙げる。