吠える数で答えを当てた予知犬幸風
どんな伝承か
京都の中島仙太郎のもとで飼われていた幸風という犬は、驚くべき超能力をもっていた。昭和三十六年に中島の息子が病死した際、幸風はそれまで決して上がったことのない座敷に上がって死を知らせ、その後も七日目ごとに仏壇の前で泣いたという。中島が試してみると、幸風は吠える回数で掛け算や割り算の正解を当てた。さらに未来を予知する力も発揮し、胎児の性別や大学の合否、行方不明者の安否などをずばり的中させたのである。易者犬として評判をとり、鑑定の依頼が殺到するようになった。
原典より
京都の中島仙太郎さんのもとで飼われていた「幸風」という犬は、驚くべき超能力をもっていた。—— 日本の四次元(鈴江淳也・心霊・四次元・1973年(昭和48年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本の四次元(鈴江淳也・心霊・四次元・1973年(昭和48年))
『日本の四次元』は、鈴江淳也が昭和四十八年に著した超常現象の取材記である。幽霊の出る家や競馬場、古武士の怨念、守護霊、心霊写真、新幹線の四次元地帯、心霊治療、物品引き寄せ、てのひら療法、比婆山の怪獣やツチノコ、死後も占う易者犬などを、当事者を訪ねて聞いた話として記す。「幽霊と怨念の世界」から「動植物の驚異」まで六部に分け、あとがきで大陸書房刊『日本の奇談』『現代の怪奇』に続く第三弾と述べ、問い合わせ先を挙げる。