五十一日目と八十日目に当たる予知夢
どんな伝承か
静岡県伊東市に住む自動車部品販売業の鈴木志郎さんは、地震や洪水などの天変地異が「お告げ」のように夢に現れ、しかも夢を見てから実際に出来事が起こるまでの周期が五十一日目か八十日目に決まっているという不思議な体験の持ち主だった。昭和三十三年七月七日には伊東市が洪水に見舞われる夢を見て、八十一日後に狩野川台風の洪水が実際に起きた。翌年も竜巻のような天然色の夢を見て、やはり八十一日後に伊勢湾台風が中部地方を襲った。同年十二月には大地震の夢を見て八十日後に身構えたが何も起きず、ほっとした翌日の新聞で、一万人以上の死者を出したモロッコ大地震を知り愕然としたという。
原典より
例えば、昭和三十三年七月七日、鈴木さんは伊東市が洪水に見舞われた夢を見た。—— 現代の怪奇-日本列島のミステリー地帯(鈴江淳也・1970年(昭和45年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代の怪奇-日本列島のミステリー地帯(鈴江淳也・1970年(昭和45年))
『現代の怪奇――日本列島のミステリー地帯』は、鈴江淳也が前著『日本の奇談』に続けてまとめた、現代の超常現象と奇談のレポートである。桑名の「天狗の初さん」、新幹線の亡霊、京都のタクシーに乗る幽霊客、人魂、原因の知れない奇病、念写と三田光一の透視などを、著者の取材・面談と、大正の新聞から昭和四十年代の週刊誌までの記事で集めて収める。五つの部に分け、あとがきは昭和四十五年三月の日付で、巻末に機関誌などを入手できる団体・研究家の一覧を付す。