フクロウの首と飛行機事故の夢
どんな伝承か
伊東市の鈴木志郎は、昭和四十一年二月二十八日、第百三号として記録した奇妙な夢を見た。大木の枝のフクロウを農村の子が捕まえてくれ、礼を言って山道を下るうち、一羽だったはずが両手に一羽ずつになっている。暴れて爪でひっかくので右手のフクロウの首を押さえると、首が胴にめり込んで死んでしまった。バスから見た、目玉の動く石油会社の看板のせいかとも思ったが、前の夢と合わせて飛行機事故の知らせではないかと感じた。四日後にカナダ航空機、五日後にBOAC機が墜落し、富士の遭難現場には首が胴にめり込んだ遺体もあったと報じられたという。
原典より
すると、そのフクロウは、首が胴体の中へめりこんで死んでしまった。—— 現代の怪奇-日本列島のミステリー地帯(鈴江淳也・1970年(昭和45年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代の怪奇-日本列島のミステリー地帯(鈴江淳也・1970年(昭和45年))
『現代の怪奇――日本列島のミステリー地帯』は、鈴江淳也が前著『日本の奇談』に続けてまとめた、現代の超常現象と奇談のレポートである。桑名の「天狗の初さん」、新幹線の亡霊、京都のタクシーに乗る幽霊客、人魂、原因の知れない奇病、念写と三田光一の透視などを、著者の取材・面談と、大正の新聞から昭和四十年代の週刊誌までの記事で集めて収める。五つの部に分け、あとがきは昭和四十五年三月の日付で、巻末に機関誌などを入手できる団体・研究家の一覧を付す。