泥水が滝となる大洪水の夢
どんな伝承か
伊東市の鈴木志郎が昭和四十一年四月十八日に見た第百四号の夢は、大洪水が始まったらしく、泥水が滝のように流れ落ちるすさまじい光景だった。鈴木はこの夢のあとに起きた出来事を書き並べている。四国では土砂崩れで列車が不通になり、香港では大雨の被害が出た。六月二十五日には木曽谷が豪雨による鉄砲水に襲われ、六月二十八日には台風四号が来た。そして夢から八十日目の七月八日には、トンネル工事に出ていた農夫二十五人がガス中毒で亡くなる惨事が起きたという。
原典より
泥水が滝のように流れて、すさまじい光景であった。—— 現代の怪奇-日本列島のミステリー地帯(鈴江淳也・1970年(昭和45年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代の怪奇-日本列島のミステリー地帯(鈴江淳也・1970年(昭和45年))
『現代の怪奇――日本列島のミステリー地帯』は、鈴江淳也が前著『日本の奇談』に続けてまとめた、現代の超常現象と奇談のレポートである。桑名の「天狗の初さん」、新幹線の亡霊、京都のタクシーに乗る幽霊客、人魂、原因の知れない奇病、念写と三田光一の透視などを、著者の取材・面談と、大正の新聞から昭和四十年代の週刊誌までの記事で集めて収める。五つの部に分け、あとがきは昭和四十五年三月の日付で、巻末に機関誌などを入手できる団体・研究家の一覧を付す。