暴走する馬の夢と三河島の事故
どんな伝承か
伊東に住む鈴木さんは、昭和三十三年ごろから予知の夢をたびたび見るようになり、恐ろしくなって大学ノートに夢とその日付を克明に書きつけ始めた。十年分の記録には、地震や政変を言い当てた例がいくつも並ぶ。そのひとつが昭和三十七年二月十三日の夢で、ビル街を何百頭もの馬が暴走している光景だった。七十九日後の五月三日、三河島で大列車事故が起きている。ほかにも、首相の顔が小さくなって消える夢の五十二日後に岸首相が刺され、火山灰から家族を救い出す夢の五十三日後には浅間山が大爆発したという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代の怪奇-日本列島のミステリー地帯(鈴江淳也・1970年(昭和45年))
『現代の怪奇――日本列島のミステリー地帯』は、鈴江淳也が前著『日本の奇談』に続けてまとめた、現代の超常現象と奇談のレポートである。桑名の「天狗の初さん」、新幹線の亡霊、京都のタクシーに乗る幽霊客、人魂、原因の知れない奇病、念写と三田光一の透視などを、著者の取材・面談と、大正の新聞から昭和四十年代の週刊誌までの記事で集めて収める。五つの部に分け、あとがきは昭和四十五年三月の日付で、巻末に機関誌などを入手できる団体・研究家の一覧を付す。