花水館で念写された老翁と高僧
どんな伝承か
飯坂町の旅館花水館で行われた三田光一の念写実験を、立会人の佐藤権右衛門が記録している。乾板は町内の写真材料店になく、福島まで走らせて求めたイルホード製の手札型で、開封すれば元に戻らない紙袋がトリックを封じるという。十畳間の小机の中央に密封のまま置き、誰も手を触れない。三田は端座して深呼吸し、その顔は見る見るうちに能の翁の面のような老翁に変わり、一分余りで念写が終わったと告げた。続けて七枚目に高僧の姿を念じる。乾板を開封せずに宮島写真館へ持ち込んで現像させると、五枚目に髷のある老人が、七枚目に高僧らしい人物が現れたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代の怪奇-日本列島のミステリー地帯(鈴江淳也・昭和40年代(1960年代後半))
天狗は実在する=外川初次郎と天狗界/人魚の捕獲(カイ諸島)/日本列島のミステリー地帯/UMA・未確認生物/空中飛行と神隠し