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心字池へ突き落とされた焼き打ちの夜

所在地東京都千代田区日比谷公園(心字池)
年代明治38年
登場長田幹彦、体験者・著者
出典私の心霊術

どんな伝承か

明治三十八年、日露講和の条件が甘すぎるとして、各所で交番が焼き打ちされた。著者はそのとき日比谷の帝国ホテルの横手にいた。内務大臣の官邸へ小倉袴の壮士が十五、六人塀を越えて躍り込み、石油缶を提げた者が門番小屋に火を放つ。日比谷の交差点では電車の車体が燃え上がり、群衆は怒濤のように押し寄せた。著者は火の明かりを頼りに公園の池のあたりまで逃げたが、木の幹にしがみついても押し倒されるほどで、とうとう心字池へ突き落とされ、底にあった硝子の破片で向こう脛に三針縫う傷を負った。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

私の心霊術(長田幹彦・1955年(昭和30年))

『私の心霊術』は、長田幹彦が昭和三十年に著した心霊研究の随筆集である。死後に残る霊や地獄・極楽をめぐる考えを述べ、熊本の家系や安達謙蔵との交わり、東京放送局の文芸顧問だったころの回想、霊友会など戦後の新興宗教への批判、前著『霊界』への反響と自らの信仰を語る。「心霊科学の来世観」「霊界の構造」「ぼくの信仰」などの章からなり、末章「ある霊媒の生態」では霊媒服部との実験とそのトリックの顛末を描く。

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