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足を切って助け出された呉服屋の店員

所在地東京都中央区日本橋
年代明治〜昭和
登場不明
出典私の心霊術

どんな伝承か

足を鋸で挽き切って人を助けた話は、安政地震の藤田東湖の一件だけでなく関東大震災のときにもあり、それは実話であると著者は書く。日本橋のある呉服屋の二階が落ち、そこの店員が敷居と鴨居に挟まれた。駆けつけてきたボーイスカウトがその足を切ってやっと救い出したのを、著者は実際に見ている。はじめは皆が鴨居のほうを切ろうと懸命になっていたが、そこへ来た消防署の人が、それを切ったら上の屋根が落ちかかってくると怒鳴った。火は一丁ほど向こうまで近づいている。そこで思い切って膝の下のところで足を切ると、血のりの間から白い骨が出てきて、ひしり泣く声がたまらなかったという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

私の心霊術(長田幹彦・1955年(昭和30年))

『私の心霊術』は、長田幹彦が昭和三十年に著した心霊研究の随筆集である。死後に残る霊や地獄・極楽をめぐる考えを述べ、熊本の家系や安達謙蔵との交わり、東京放送局の文芸顧問だったころの回想、霊友会など戦後の新興宗教への批判、前著『霊界』への反響と自らの信仰を語る。「心霊科学の来世観」「霊界の構造」「ぼくの信仰」などの章からなり、末章「ある霊媒の生態」では霊媒服部との実験とそのトリックの顛末を描く。

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