トップ > 東京都の伝承 > 江東区

焼け跡で縁者を探す沢田正二郎

所在地東京都江東区深川
年代大正十二年(関東大震災)
登場沢田正二郎、長田幹彦
出典私の心霊術

どんな伝承か

関東大震災の焼け跡を歩いていた著者は、新国劇の沢田正二郎にばったり出くわした。沢田は賭博の容疑で警視庁に留置されていたが、警視庁でも危険を慮って皆を解放したため、深川の縁故のところへ急いで見舞いに来たのだという。先生、どこがどこだかさっぱり見当がつきませんから、後生です、一緒に探してくださいと泣きつかれ、著者は兵隊と一緒にそこらと思うあたりを探して回った。まるで一望の焼死体の山で土の色さえ見えない。目印の煙突があるはずだというので奥深く入っていったが影も形も見えなかった。女の頭髪が鬘のように肉をつけたまま転がり、溝や不浄場の中にも子供の焼け焦げたのがいくつも入っていた。

地図で位置を見る

※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

私の心霊術(長田幹彦・1955年(昭和30年))

『私の心霊術』は、長田幹彦が昭和三十年に著した心霊研究の随筆集である。死後に残る霊や地獄・極楽をめぐる考えを述べ、熊本の家系や安達謙蔵との交わり、東京放送局の文芸顧問だったころの回想、霊友会など戦後の新興宗教への批判、前著『霊界』への反響と自らの信仰を語る。「心霊科学の来世観」「霊界の構造」「ぼくの信仰」などの章からなり、末章「ある霊媒の生態」では霊媒服部との実験とそのトリックの顛末を描く。

種別から探す

関東大震災深川焼死体捜索

江東区の伝承

同じ種別の伝承

同じ文献『私の心霊術』の伝承