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ポケットから出た水晶珠の種

所在地東京都大田区
年代現代
登場服部君、松代きぬ子、水原きく、霊媒、助手、交霊会の客引き役
出典私の心霊術

どんな伝承か

交霊会で霊媒の服部は、水晶珠を霊の力で手元へ引き寄せたと称した。だが脇に座っていた松代きぬ子は、服部が真っ暗な中でズボンのポケットから珠を取り出すのをはっきり見ていた。服部は「引き寄せたばかりで珠がまだ固まっておらず、表面がぷわぷわして温かい」と、水原にわざと耳打ちさせて客の注意を引いた。自分のポケットから出したのだから温かいのは当然だと、きぬ子は見抜いていた。著者はイギリスのウェブスターの例を思い合わせ、研究会として何らかの規約を設けねばならないと考えた。服部は水原を客引きに使い、霊占や治病で謝礼を得ていた形跡もあった。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

私の心霊術(長田幹彦・1955年(昭和30年))

『私の心霊術』は、長田幹彦が昭和三十年に著した心霊研究の随筆集である。死後に残る霊や地獄・極楽をめぐる考えを述べ、熊本の家系や安達謙蔵との交わり、東京放送局の文芸顧問だったころの回想、霊友会など戦後の新興宗教への批判、前著『霊界』への反響と自らの信仰を語る。「心霊科学の来世観」「霊界の構造」「ぼくの信仰」などの章からなり、末章「ある霊媒の生態」では霊媒服部との実験とそのトリックの顛末を描く。

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