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舞妓春菊

所在地京都府京都市伏見区(中書島)
年代昭和
登場春菊、亡母の霊を見た舞妓
出典霊界五十年

どんな伝承か

初めて京都へ来た著者は十六歳の舞妓春菊を気に入り、いつも連れ歩いた。春の末、宇治で遊んだ帰りに伏見の中書島へ寄ると、春菊がいつの間にか姿を消し、川下の水際にぼんやり立っていた。わけを問うと、四条の病院で亡くなった母にそこで会ったと言う。母は前夜から宇治の宿の階段の上に立っており、船まで付いてきて、河岸で別れを告げ茶屋の軒先へ入って消えたのだという。その晩から春菊は脇腹の痛みを訴えて高熱を出し、急性の肋膜炎と診断されて、母が死んだのと同じ四条の病院に入り、八日目に息を引き取った。

原典より

「なアわたし今な、ついそこでお母アはんに逢いましたんえ」—— 霊界五十年(長田幹彦) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

霊界五十年(長田幹彦)

『霊界五十年』は、長田幹彦が自らの心霊体験を一人称でつづった随筆集である。霊媒亀井三郎の実験に立ち会った話に始まり、大正十四年に東京中央放送局で見た変死した技師の霊、自殺者の霊、神隠し、心霊写真、死者の霊との交わりなど、長年にわたって見聞きした出来事を語る。「亀井霊媒の実験」「放送局の幽霊」「霊界夜話」「幽霊のキスマーク」などの短い章を連ね、心霊研究の知人や医師との問答を多く交える。

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