将門の首が飛び越えた鳥越
どんな伝承か
斬られた将門の首は、骸と一つになってこの世で戦いたいと願い、自らの身体を求めて東国へ向かいながら空を飛び、結局、今の大手町に落ちたという。その場所に今も首塚は不気味に暗く輝きながら立っている。『將門純友東西軍記』は、将門のむくろが首を追って武州に来り、その霊が荒れて郷民を悩ませたので一社を建てて神田明神と号したと伝える。東京都台東区浅草の鳥越は、もともと将門の首が飛び越えた土地なのであって、『飛び越え』がその語源であると著者は記す。将門の首は怖ろしい流星のようにこの国の空を飛び交っているのだという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本の幽霊たち ― 怨念の系譜(阿部正路・幽霊・文学史・昭和)