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尾張様の入京で世が直るという噂

所在地京都府京都市
年代伝承(口承)
登場徳川慶勝、入京した尾張藩の前藩主(噂の対象)
出典ええじゃないか

どんな伝承か

大政奉還のあと、京都の人々は世の中が変わることを待ち望みながら、踊りを通して「世直り」に加わろうとしていたと著者はみる。慶応三年十月二十七日に尾張藩の徳川慶勝が京都に入ると、尾張様がおいでになって世の中が直るから御札が降るのだと人々が言っている、と十月三十日に出された京都からの便りが伝えた。著者は、尾張藩士が前の藩主を持ち上げて書いたものかもしれないとしつつ、内戦を避けたいという民衆の願いの表れともみている。

原典より

それは、十月二十七日に入京した尾張藩の徳川慶勝に対する期待ともなって、「尾州様が御座ッて世の中が直るニ、御札が降と申由御座候」としていた(十月三十日出「京都使者便」=『丁卯雑拾録』)。—— ええじゃないか(高木俊輔) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

ええじゃないか(高木俊輔)

『ええじゃないか』は、幕末維新期の民衆運動を研究してきた高木俊輔が、慶応三年から翌年にかけて広がった「お札降り」と「ええじゃないか」の乱舞を各地の史料からたどった歴史書である。三河吉田での初出から東海道、甲斐、江戸、信濃、伊勢、京都、大坂、中国、淡路、四国まで、日記や記録に残る降札と踊りを国ごとに述べる。概観と東国・西国の四章に続く終章で降札の作為者やおかげ参り、世直しとの関わりを論じ、参考文献を付す。

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