下駄屋に生まれ終戦を告げた件
どんな伝承か
太平洋戦争末期の憲兵隊の流言取締資料には、昭和十八年当時の噂として、岩国市のある下駄屋に「件(くだん)」が生まれ、「来年の四、五月頃には戦争が済む」と予言したという話が記録されている。件が終戦を予言したという類の噂は当時西日本一帯に広く流布しており、神戸や伊勢など各地で似た話が語られていたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
妖怪伝説奇聞(東雅夫・2005年(平成17年))
『妖怪伝説奇聞』は、東雅夫が二〇〇五年に学習研究社から刊行した妖怪伝承地の探訪記である。稲生物怪録の木槌、クダン、牛鬼、塵輪、ナメラスジ、八幡の藪知らず、鬼の骨、蛇骨、鍋島の怪猫、児啼爺などを追い、中国・四国・九州ほか各地の寺社や旧家を訪ねて遺物と伝承を確かめる。月刊誌「ムー」の連載「日本伝説紀行」の十二章を三つのカラーグラビアで区切り、巻末に草双紙『鍋島猫騒動』の復刻を添える。