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祈祷の老女の前で泣く大女

所在地山口県岩国市
年代江戸期
登場祈祷をする姥
出典岩邑怪談録

どんな伝承か

岩国のある家に仕える祈祷の姥が手水をしていると、書院の方から大きな女が一人現れ、さめざめと泣いた。姥は驚いてそのまま家の中へ駆け込んだという。注釈によれば、この大女は姥の祈祷が自分に不利であると察して、哀訴しようとしたのではないかと語り伝えられている。

原典より

或家の祈祷する姥、手水しける所へ、書院の方より大なる女一人顕はれ来りて、さめざめと泣にける。—— 岩邑怪談録(広瀬喜尚(増補:今田純一/続録・編:藤田葆/付録:静間密/昭和版編集:宮田伊津美)・1976年(昭和51年)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

岩邑怪談録(広瀬喜尚(増補:今田純一/続録・編:藤田葆/付録:静間密/昭和版編集:宮田伊津美)・1976年(昭和51年))

『岩邑怪談録』は、岩国藩士広瀬喜尚の怪談録に後人の増補と続録を合わせ、岩国徴古館が昭和五十一年に発行した資料集である。岩国周辺で人々が出会った化物・大坊主・生首・怪火・狐狸・天狗倒し・幽霊などの話を収め、藤田葆が編んだ『岩国沿革志』のうちの二冊を底本に、なるべく原文のまま新字に改めて載せる。広瀬の本録に、今田純一の追加、藤田の続怪談録と実事談・変死、静間密の付録五話を続け、巻末に語注を付す。

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