二百四十軒に降った高遠城下
どんな伝承か
伊那谷の札降りは上伊那地方に集中しており、高遠の城下では二百四十軒を超える家に札が降った。降った家では夜通しの大騒ぎとなり、とりわけ慶応三年十月二十六日から二十八日までの祭りは盛大だった。囃子に手踊り、裸踊り、俄と、祭りの熱狂ぶりが手に取るように伝わってくる。
原典より
伊那谷の降札は上伊那地方に集中しており、高遠城下では二四○軒以上に降札があった。—— ええじゃないか(高木俊輔) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
ええじゃないか(高木俊輔)
『ええじゃないか』は、幕末維新期の民衆運動を研究してきた高木俊輔が、慶応三年から翌年にかけて広がった「お札降り」と「ええじゃないか」の乱舞を各地の史料からたどった歴史書である。三河吉田での初出から東海道、甲斐、江戸、信濃、伊勢、京都、大坂、中国、淡路、四国まで、日記や記録に残る降札と踊りを国ごとに述べる。概観と東国・西国の四章に続く終章で降札の作為者やおかげ参り、世直しとの関わりを論じ、参考文献を付す。