三門新太郎の千里眼
どんな伝承か
『心理時報』の千里眼可能者名簿の二十二番目に、三門新太郎(十一)がある。住所は東京市深川区森下町六四、三門竹之助の長男と記され、動機は「催眠中千里眼可能暗示を受る」とある。名簿に載る者のうち最年少は十歳の松原安子で、新太郎はそれに次ぐ年少者であった。当時、子供に催眠術を施して千里眼の暗示を与える試みが各地で行われていたことを、この名簿は示している。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
心霊哲学の現状(高橋五郎・1919年(大正8年))
『心霊哲学の現状』は、高橋五郎が大正八年に著した心霊研究の概説書である。英国のロッジが戦死した子レイモンドの霊と交わした冥界通信をはじめ、欧米の交霊術と霊媒の実例を訳して紹介し、日本の催眠術と千里眼の流行、御船千鶴子・長尾郁子の事件、霊光や念写までを論じる。篇と章に分け、心霊哲学とキリスト教、クリスチャン・サイエンス、淘宮術との関係や、太霊道など国内の霊術諸派も取り上げ、ところどころに評註を添える。