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二十五年前の黄昏の絵の再現

所在地東京都新宿区新宿
年代約二十五年前~一九九六年
登場画家江田豊、編集者阿部英規、著者
出典黄昏綺譚

どんな伝承か

大学に入ったばかりの頃、著者は新宿のデパートのギャラリーで一枚の絵に出会い、その前で身動きが取れなくなった。黄昏の暗いきらめきを捉えたその絵は、自分が畏れてきた光景そのものだった。金を工面して戻ったときには売却済みの札が貼られており、著者は三十分近く凝視して図柄と江田豊という名を胸に刻んだ。二十五年後、担当編集者がその話に惹かれて画家を探し当てる。個展は最初で最後、そこまで正確に覚えているのは買った人間しか考えられないと江田は驚き、行方の知れないその絵を、同じ技法で再現すると申し出た。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

黄昏綺譚(高橋克彦・幽霊・怪異体験・1996年(平成8年))

『黄昏綺譚』は、高橋克彦が連載をまとめ、一九九六年七月付のあとがきを付したエッセイ集で、吉田光彦の挿絵と組んだ画文集である。著者が体験し見聞きした分身や生霊、寺での怪異、前世、UFOなどの不思議と、史料や神話に残る怪異、宮澤賢治をゴッホの生まれ変わりとみる考えを語る。「この世に幽霊はいる」「不思議な話が史料や神話に」「宮澤賢治はゴッホの生まれ変わり!!!」の三部に分かれ、巻末にあとがきと丸尾末広の解説「黄昏るペン」を収める。

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