真上で直角に曲がった白銀色の円筒
どんな伝承か
昭和三十六年二月二十日の午前八時五十七分ごろ、岐阜県各務原市の各務原飛行場の近くを駅へ向かって歩いていた大橋基久さんは、西の空に見なれない白い光の点を見つけて足を止めた。点はしだいに大きくなりながら東へ進み、真上で直角に曲がって北へ向かった。そのころには腕の先で一センチほどの大きさになり、蛍光灯の管か紙巻きたばこのような形だと分かった。やがて翼も舵もない、のっぺりした細長い円筒であることがはっきり見え、白銀色のまま、飛行機雲も音もなく北の空へ遠ざかったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本のUFO(池田隆雄・UFO・未確認現象・1974年(昭和49年))
『日本のUFO』は、池田隆雄が昭和四十九年に著した、日本国内のUFO目撃事例の研究書である。古記録に残る怪しい星や安政の江戸大地震で目撃された光り物から、昭和二十年代以降の各地の目撃、着陸痕、レーダー捕捉や機上目撃までを、国内のUFO研究団体の会誌や新聞記事をもとに集める。編隊飛行、形態、色と舷窓、運動、知的な行動、天体との関係、着陸痕、海上の活動、レーダーと機上目撃の章に事例を分類し、巻末に参考資料とあとがきを置く。