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司馬江漢が弟子の染物屋主人と夜半に洗足寺門前を通ると

所在地神奈川県川崎市中原区上丸子山王町
年代約40年前
登場司馬江漢と染物屋の主人、司馬江漢、画家、体験者・『春波楼日記』著者
出典迷信の諸相・宗教の真相

どんな伝承か

司馬江漢の『春波楼日記』に、今より四十年以前のこととして次の話がある。六郷の川上に毬子の渡しがあり、そこから二十町余り行った郷地というところに、江漢に画を学ぶ染物屋の亭主が住んでいた。九月の末、江漢は誘われて郷地に至り、雨で数日滞留した。ある夜、手習いの師匠の家から主人と二人で帰る途中、山洗足寺という寺の門前とおぼしきところに、白い衣服をつけ、腰より下は地を離れてあちこち動く者を見た。世にいう幽霊かと恐ろしく思い、近くの酒屋を叩き起こすと、酒屋は六尺棒を持って先に立った。行って見れば、その日の葬礼で紙にて造った幡が木の枝に引っかかっていたのであった。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

迷信の諸相・宗教の真相(井上円了・明治(妖怪学))

『妖怪博士』井上円了による『迷信の諸相・宗教の真相』。迷信を道理に背くことを誤って信じる心理と定義し、妖怪学の立場から全国を巡遊して各地の迷信を実地に報告・批判する(迷信打破)。

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