米ぬかの乳房を下げたグラマー地蔵
どんな伝承か
福井県大野市にはグラマー地蔵と呼ばれる地蔵がある。祠の中には米ぬかを布でくるんだ乳房型の奉納物がいっぱいに下げられている。乳の出が悪い女性が祈願をこめ、白米を入れたさらし袋を清水に七日ひたしてから粥に炊いて食べると、乳が出るようになるという。願いがかなった女性は、お礼として今度は米ぬかを入れた袋をこの地蔵に捧げていくのだと伝えられている。
原典より
福井県大野市のグラマー地蔵は、米ぬかを布でくるんだオッパイを祠(ほこら)いっぱいにぶら下げている。—— 現代の迷信(今野圓輔・現代教養文庫・1961年(昭和36年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代の迷信(今野圓輔・現代教養文庫・1961年(昭和36年))
『現代の迷信』は、今野圓輔が昭和三十六年に著した、現代の俗信を一般の読者に向けて説いた読み物である。昭和三十年代の新聞・雑誌の報道や聞き書きを主な材料に、縁起かつぎ、前兆・占い・禁忌・まじない・願掛け、憑きもの落としの殺人や新興宗教の騒ぎまでを全国から拾い集めている。「現状」「過誤と真実」「その背景」「迷信論」の四部から成り、巻末に読者の問いに答える迷信身の上相談を付ける。