高寺山で馬の足についた朱
どんな伝承か
高寺山には、寺が滅びる時にひそかに黄金と朱を埋め、目じるしに三ッ葉のうつぎを植えたという歌が伝わり、昔から金掘りに入る者が絶えなかった。明治の末ごろ、大原、窪ともいう村の人が馬を逃がし、追いかけたところ高寺山に逃げ込んだので、方々追い回してやっとつかまえた。家に引いて来て見ると片足が血だらけになっていたので小川で洗ってやり、傷はどこかと探したが見つからない。不思議に思ううちに、今洗った血は少しおかしい、きっと朱に相違ないと判断した。馬の足が朱を埋めた穴に突き込んだのなら黄金もあるはずだと、翌日から毎日馬の足跡を追って探したが、ついに発見できなかったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
会津坂下町史 1(民俗編)――伝説(会津坂下町(編・山口弥一郎ほか)・会津坂下町史・自治体史(民俗))
福島県会津坂下町の自然伝説・歴史的伝説・信仰伝説を網羅する。