三本辻で蜜柑を投げる子の厄落とし
どんな伝承か
群馬県の群馬郡地方では、女の子は十三歳、男の子は十五歳を厄年とし、厄落としに正月十四日の晩、三本辻で蜜柑や落花生をまく。暮らし向きのよい家では、お金や足袋など身に着ける物を投げることもあったといい、今ではほかの厄年のときにも投げるようになったという。
原典より
群馬県群馬郡地方では女子十三歳、男子十五歳と相違があるものの、厄落しとして正月十四日の晩に三本辻で蜜柑や落花生を投げる。—— 厄除け――日本人の霊魂観(佐々木勝・民俗学・厄除け信仰・1988年(昭和63年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
厄除け――日本人の霊魂観(佐々木勝・民俗学・厄除け信仰・1988年(昭和63年))
『厄除け――日本人の霊魂観』は、佐々木勝が昭和六十三年に名著出版から刊行した民俗信仰の論考集である。鬼・悪魔・疱瘡神・一つ目小僧など人に災いをもたらす神霊を「厄神」と総称し、その来訪を防ぐ呪術と祀り上げる祭祀を、著者の民俗調査と国学院大学民俗学研究会の採訪記録などの事例から説く。禁忌と呪術、百鬼夜行と目籠、鬼の宿と笹神様、年神とミタマの飯、厄年と年祝い、正月行事と司祭者など八章からなり、うち四章は書き下ろしである。