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ワセトチの隠れ里と盲親子のメクラ神

所在地岩手県釜石市橋野町ワセトチ
年代大正・昭和(採集)
登場佐々木喜善、丹蔵、盲夫婦の子
出典佐々木喜善全集 1
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どんな伝承か

橋野村のワセトチには四つの話が伝わる。昔、橋野川を神が石の舟に乗って下り、ワセトチが気に入って舟を止め、傍の岩窟に入った。村人はその岩窟を隠れ里と呼び、石舟に腰をかけてはならないという。またワセトチで源平の戦があり、鍋を高く掛けて薪を焚いた平家が早く飯を炊いて勝ったので、今も煮物を平家の高鍋という。戦死者を埋めて植えた柿の木は、死霊のために実を結ばない。さらに旅の盲夫婦が子の丹蔵を橋の上から落として失い、共に身を投げたので、村人が祠を建ててメクラ神として祀り、傍の沢の水で目を洗うと伝わる。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

佐々木喜善全集 1(佐々木喜善・佐々木喜善全集・大正・昭和(東北民俗))

『遠野物語』の語り手・佐々木喜善が大正昭和期に郷里岩手で採集した東北の昔話・伝説の集成。冒頭の『奥州のザシキワラシの話』では、旧家の座敷に出没し家の盛衰を司るザシキワラシの諸相を集める。『江刺郡昔話』『紫波郡昔話』に続き、『東奥異聞』では不思議な縁女の話・黄金の牛・磐司磐三郎・千曳石・赤子抱き・偽汽車など奇譚を収める。

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