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釜石港の岸壁に一年立ち続けた女

所在地岩手県釜石市(水産試験所)
年代昭和二十一年(戦後)
登場西丸震也、赤い鼻緒のゲタの女幽霊、水産試験所員
出典お化けは生きている —科学にとり残された霊の世界
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どんな伝承か

西丸震哉は昭和二十一年に三陸の釜石の水産試験所へ赴任した。夜中に釜石港の岸壁のへりを歩いて帰ると、試験所の一メートルほどの塀に女が海の方を向いてよりかかっている。通りすぎて振り返るといない。二、三日してまた見え、通りすぎた途端にふっと消えた。近づくと顔も目もあり、赤い鼻緒の下駄をはいて爪もうぶ毛もあるが、一度もまばたきをしない。バットで叩くとコンクリートを叩いただけだった。試験所ができる前、そこへ飛び込んで死んだ人が十二年前にいたという。やがて女は寝床の側で朝まで立つようになり、視線が合った晩は体温がすっと冷えた。所長に勧められて東京へ帰った。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

お化けは生きている —科学にとり残された霊の世界(平野威馬雄・昭和49年(1974年)8月20日初版・双葉社)

「お化けを守る会」世話人頭・平野威馬雄が、幽霊・心霊・物の怪・心霊科学を縦横に語る一書。第一章は読者から寄せられた現代の幽霊・たたり実話(八幡市の泣き声屋敷、秋田の生首屋敷、お盆の帰省霊、四谷怪談のたたり、双生児に取り憑く絞殺被害者の霊、大刈峠殺人事件の幽霊と霊能者・三好天泉による招霊で犯人像が捜査と符合した実録)を収める。

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