一本柱の座敷に出るザシキボッコ
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どんな伝承か
和賀郡黒沢尻町の附近では、ザシキワラシをザシキボッコという。座敷の建て方によって出るものだといわれ、一本の柱を真中にして四方に四つの座敷を造作した家に現れる。若い人が宿っていると、その寝沈んだ時分に出て来て、布団などを剥いで消え失せるという。そうした建て方の家が在郷方にあったが、既に火事で焼けたそうである。一本の柱に四方から敷居が寄った所の室に出るとも、その中心の柱が逆柱などの場合ではないかとも言われるが、これも推量ばかりで確かではないという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
佐々木喜善全集 1(佐々木喜善・佐々木喜善全集・大正・昭和(東北民俗))
『遠野物語』の語り手・佐々木喜善が大正昭和期に郷里岩手で採集した東北の昔話・伝説の集成。冒頭の『奥州のザシキワラシの話』では、旧家の座敷に出没し家の盛衰を司るザシキワラシの諸相を集める。『江刺郡昔話』『紫波郡昔話』に続き、『東奥異聞』では不思議な縁女の話・黄金の牛・磐司磐三郎・千曳石・赤子抱き・偽汽車など奇譚を収める。
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