火消棒に欺かれた和尚
広告枠(AdSense)
どんな伝承か
博奕に負けたもんぢゃの吉は、裏山で恰好のよい松瘤を採り、皮を剥いで綺麗に磨き、白紙に包んで寺の和尚のもとへ持って行った。これは火消棒という神様で、火事場でこう振って三度回ればどんな大火も消えると言い、寺の納屋の藁を庭に積んで火をつけ、棒を振って三度回って見せた。藁の火はすぐ消えたので和尚は信じ込み、多くの金を出してその紅殻塗りの棒切れを買い取った。試したくて近所の火事を待ったが起こらず、自分の寺に藁を積んで火をつけ、棒を振り回して駆け回ったが火は消えず、大事な寺を丸焼きにしてしまった。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
佐々木喜善全集 1(佐々木喜善・佐々木喜善全集・大正・昭和(東北民俗))
『遠野物語』の語り手・佐々木喜善が大正昭和期に郷里岩手で採集した東北の昔話・伝説の集成。冒頭の『奥州のザシキワラシの話』では、旧家の座敷に出没し家の盛衰を司るザシキワラシの諸相を集める。『江刺郡昔話』『紫波郡昔話』に続き、『東奥異聞』では不思議な縁女の話・黄金の牛・磐司磐三郎・千曳石・赤子抱き・偽汽車など奇譚を収める。
種別から探す
奥州市の伝承
広告枠(AdSense)