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大滝の淵へ消えた娘と葦毛の駒

所在地岩手県紫波郡紫波町志和(志和の大滝)
年代
登場筏師
出典佐々木喜善全集 1
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どんな伝承か

志和村には志和の大滝と呼ばれる滝がある。上流の山王界から木を流すと、滝壺の淵の主が一丈以上の大木を引き入れて二度と出さないため、筏師は大木でも「九尺、九尺」と叫んで通してもらうという。同じ村の大字片寄に漆沢という旧家があった。ある日、一家が台所で昼食に向かっていると、外から葦毛の駒が表庭へ駆け込み、一声高く嘶いた。食事をしていた娘はすぐ立ち上がって走り出し、その馬の背に乗った。馬は引き返して稲荷坂を越え、大滝の淵へ飛び込んだ。娘はそれきり帰らず、たいそう美しい娘であったと語り伝えられている。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

佐々木喜善全集 1(佐々木喜善・佐々木喜善全集・大正・昭和(東北民俗))

『遠野物語』の語り手・佐々木喜善が大正昭和期に郷里岩手で採集した東北の昔話・伝説の集成。冒頭の『奥州のザシキワラシの話』では、旧家の座敷に出没し家の盛衰を司るザシキワラシの諸相を集める。『江刺郡昔話』『紫波郡昔話』に続き、『東奥異聞』では不思議な縁女の話・黄金の牛・磐司磐三郎・千曳石・赤子抱き・偽汽車など奇譚を収める。

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