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盆の蛾と朝夕の蜘蛛に見る兆し

所在地千葉県佐倉市
年代伝承(口承)
登場(類話)
出典佐倉市史 民俗編――伝説・怪異

どんな伝承か

お盆の晩に灯籠へ寄ってきた蛾は仏様の化身なので殺してはならないといわれた。朝、座敷に降りてきた蜘蛛はよい客が来る知らせなので、誰にも見られないようにそっと逃がし、夕方の蜘蛛は泥棒が来るしるしだから殺せともいう。自分の家の子と同じ年の馬は、どちらかが負けるので飼わないとされ、馬には悪霊が憑きやすいため魔除けに鈴をつけて追い払った。病院の見舞いに根のある花を持っていくと病が根づくといって嫌われ、百舌の早贄を見つけると金持ちになると喜んだ。人々は喜びも悲しみも、身の回りの小さな兆しの中に見いだしていたのである。

原典より

お盆の晩灯籠に来た蛾は仏様の変化であるから殺してはならないといわれ、朝座敷に降りた蜘蛛は良い人が来る知らせであるから、誰にも見られないように逃がし、夕方の蜘蛛は泥棒が来るから殺せともいわれている。—— 佐倉市史 民俗編――伝説・怪異(佐倉市(編)・佐倉市史) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

佐倉市史 民俗編――伝説・怪異(佐倉市(編)・佐倉市史)

『佐倉市史 民俗編――伝説・怪異』は、千葉県佐倉市の市史の民俗編のうち、第七章「民俗知識」と第八章「口承文芸」の伝説の節である。市内で採録した吉凶の予兆やまじない、民間薬、天気の言い伝えと、狐や狸の化かし、デーダラボーの足跡、岩富の首なし塚、天狗、狐火、印旛沼のカワボタルなどの伝説を収める。伝説は文化財保護委員会の分類に倣って自然伝説・歴史的伝説・信仰伝説に分け、終わりに村々の禁忌を置く。

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蜘蛛

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