鼻をつまんで泣かせる宮参り
どんな伝承か
子が生まれて産屋明けを済ませると、村の産土様へ宮参りに行く。そのとき赤子が社前で泣かないと、神様へのご挨拶だからといって、わざと鼻をつまんで泣かせたという。この習わしは市内の多くの旧村で聞かれた。泣き声は子どもの精いっぱいの願いであり、言霊が神霊に通じるお参りなのだろうと筆者は述べている。
原典より
その時子供が産土様で泣かないと、神様への御挨拶ということで鼻をつまんでわざと泣かせるということは市の多くの旧村で聞いている。—— 佐倉市史 民俗編――伝説・怪異(佐倉市(編)・佐倉市史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
佐倉市史 民俗編――伝説・怪異(佐倉市(編)・佐倉市史)
『佐倉市史 民俗編――伝説・怪異』は、千葉県佐倉市の市史の民俗編のうち、第七章「民俗知識」と第八章「口承文芸」の伝説の節である。市内で採録した吉凶の予兆やまじない、民間薬、天気の言い伝えと、狐や狸の化かし、デーダラボーの足跡、岩富の首なし塚、天狗、狐火、印旛沼のカワボタルなどの伝説を収める。伝説は文化財保護委員会の分類に倣って自然伝説・歴史的伝説・信仰伝説に分け、終わりに村々の禁忌を置く。