疱瘡は「命さだめ」と恐れられ
どんな伝承か
子供の病では疱瘡と麻疹が恐れられ、「疱瘡は器量さだめ麻疹は命さだめ」といわれた。疱瘡神は今でも村の産土様の境内や村外れの岐路などに祀られている。お的御奉射で知られる旧村宮内では近年まで疱瘡御奉射が実施され、ゆながし・たるいれという行事も行われていたという。疱瘡は絶滅した病となって伝承行事も少なくなったが、井野ではあんばさまという疱瘡除けの行事を若衆組でやっていた。麻疹にかかったと思われたときは、早く発疹が出るようにと、御飯を移してまだ熱い釜を頭に冠るまじないをしたそうである。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
佐倉市史 民俗編――伝説・怪異(佐倉市(編)・佐倉市史・自治体史(民俗))
『佐倉市史 民俗編』第八章口承文芸所収の伝説・怪異。千葉県佐倉市に伝わる口承を採録する。