仲が悪く背中合わせに建つ二社
どんな伝承か
佐倉市下勝田の鎮守である天満宮は菅原道真を祀り、隣接する上勝田の大宮神社は天鈿女命を祀っているが、両社はちょうど背中合わせに建っている。これは道真と天鈿女命の二神が仲が悪いためだと伝えられるが、なぜ仲が悪いのかは忘れられてしまったという。天神様は競争相手の藤原時平と仲が悪く、両者を祀る家同士は縁組を避けるとよく言われ、酒々井のあたりでも、鎮守が藤原時平ゆえに天神を祀らない地域が広くあったと伝わる。
原典より
これはこの二神が仲が悪いからだというが、なぜ仲が悪いのかは忘れられてしまっている。—— 佐倉市史 民俗編――伝説・怪異(佐倉市(編)・佐倉市史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
佐倉市史 民俗編――伝説・怪異(佐倉市(編)・佐倉市史)
『佐倉市史 民俗編――伝説・怪異』は、千葉県佐倉市の市史の民俗編のうち、第七章「民俗知識」と第八章「口承文芸」の伝説の節である。市内で採録した吉凶の予兆やまじない、民間薬、天気の言い伝えと、狐や狸の化かし、デーダラボーの足跡、岩富の首なし塚、天狗、狐火、印旛沼のカワボタルなどの伝説を収める。伝説は文化財保護委員会の分類に倣って自然伝説・歴史的伝説・信仰伝説に分け、終わりに村々の禁忌を置く。