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伊南川を挟んだ天狗の石合戦

所在地福島県南会津郡南会津町大橋滝沢
年代伝承
登場女天狗、男天狗、大塚信平、語り手
出典南郷村史 第5巻(民俗編)――昔話と伝説

どんな伝承か

伊南川を挟んで二人の天狗が住んでいた。大新田の松原に住むのが女天狗、大橋の滝沢に住むのが男天狗である。仲がよかったが、ある日、自慢話から一歩も譲らぬ言い争いになり、三日三晩、川越しに石を投げ合う大喧嘩となった。男天狗の投げる堅い石は松原の岩屋まで届き、女天狗の投げる柔らかい石は滝沢の岩屋の山裾までしか届かず、女天狗は負けて姿を隠し、一人になった男天狗もいつしか消えた。大橋村と大新田村の人々は災いをおそれ、それぞれの場所に天狗を祀り、旧三月二十五日を天狗様祭りとして農作業を休んだ。飛礫を三年供えると御利益があるという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

南郷村史 第5巻(民俗編)――昔話と伝説(南郷村(編)・南郷村史)

『南郷村史 第5巻(民俗編)――昔話と伝説』は、南郷村の村史民俗編のうち、第十一章「昔話と伝説」を収めたものである。奥会津に語られる昔話を方言のまま書きとめ、きのこの化け物、食わず女房、三枚のお札、天女の羽衣などを語り手の地区と名を添えて載せ、伝説では高倉宮以仁王、蛍堂、箱渕のきつね、萩山稲荷の萩太郎、天狗の飛礫などを伝える。昔話と第二節「伝説」に分かれ、末尾に参考資料の一覧を付す。

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