狼報恩
どんな伝承か
『向原の民俗 下』の昔話話型一覧に、向原で採集された狼報恩の二話が挙がる。日本昔話大成二二八「狼報恩」に当たり、語り手は舟久保兵部右衛門(大正四年生)と舟久保みつよ(明治二十九年生)の二人。いずれも本文は上巻(上7・上8)に収められ、下巻には話型と語り手だけが記録されている。
原典より
228 狼報恩舟久保兵部右衛門 (T4)16 話狼報恩228 狼報恩舟久保みつよ (M29)17—— 向原の民俗 下――昔話(民俗調査報告 第9号・第10号・民俗調査報告) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
向原の民俗 下――昔話(民俗調査報告 第9号・第10号・民俗調査報告)
『向原の民俗 下――昔話』は、民俗調査の報告書『向原の民俗』下巻のうち、「口承文芸」の章を収めたものである。向原の下組の調査と上組の補足調査で採った昔話、世間話、伝説、畑作の諺を、話者の名と生年を添えて土地の言葉のまま記し、狐火や狐に化かされた話、万年寺や新田様の言い伝えも含む。概観に続いて昔話・世間話・伝説・諺の節を立て、昔話には『日本昔話大成』の話型を対照させた一覧表を付す。