村上氏が守らせた坂木の七本木
どんな伝承か
葛尾城を本拠に、東北信から群馬・新潟の一部までを治めた村上氏は、代々槻の木をたいへん好み、坂木の七本の大木を特別に守らせたと伝わる。その七本は坂城神社の境内、大宮区の木の下、坂端の白山社、立町区の吉沢家の裏、四ッ屋区の山王さん、御所沢区の修善寺、北日名区の荒井にあった。吉沢家裏と山王さんの木は根元が残り、山王さんのものは覆い屋をかけて守られている。最後まで残ったのが北日名の木で、目通り七メートル、高さ三十メートルほど、樹齢七、八百年といわれた。その跡に、村上義清時代の七本木の一本と刻んだ碑が建てられた。
原典より
そして北日名のものが最後となったわけであるが、この大木は目通り七米、高さ三○米位で、樹齢は約七、八〇〇年と云われていた。—— 坂城町誌 上巻(民俗編)――伝説(坂城町(編)・坂城町誌) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
坂城町誌 上巻(民俗編)――伝説(坂城町(編)・坂城町誌)
『坂城町誌 上巻(民俗編)――伝説』は、長野県坂城町の町誌上巻(自然編・民俗編)から、民俗編の数章を抜き出したものである。祟る所や神罰、ヒトダマ・狐火などの怪異、魔除け、植物の禁忌といった俗信を地区ごとの事例として番号を付けて並べ、続いて甘利さま、天田長者とほうず池、苅屋原の七不思議、貉和尚、夜泣き石など三十余りの伝説を収める。伝説の章は調査員の調査をもとに、以前の調査記録も二、三篇併せて載せる。