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臼に眠った下女の御光

所在地岩手県大船渡市大船渡町地の森(新山神社)
年代不明
登場小野松から来た下女
出典大船渡市史 第4巻(民俗編)――伝説

どんな伝承か

大船渡町の地の森に、稲倉魂命を祭る新山神社がある。昔、宮城桃生郡の小野松という所から、地の森の佐藤家へ下女として働きに来た女がいた。この下女は少しも骨惜しみをせず朝から晩まで働き、食物は家人の余りものを丁寧に拾って食べ、流し元に吊した木綿の袋にたまったものを改めて料理して食べるほどであった。寝場所も家人と同じ床を避け、土間の片隅でひそかに休んでいた。あるとき家人が夜明け前に土間を覗くと、女は臼の中に寝ていた。声をかけると臼の中が急に明るくなり、御光が閃いて西南の方を指して流れ消えた。臼には片方の袖布と一枚の紙幣が残り、今も新山神社の御神体として祭られているという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

大船渡市史 第4巻(民俗編)――伝説(大船渡市(編)・大船渡市史)

『大船渡市史 第4巻(民俗編)――伝説』は、大船渡市が編んだ市史の民俗編である。この写しには、第六章「俚諺・俗信」の軽口・地口の類と、天候予知や吉凶の前兆、禁忌、呪法などの俗信、第七章「伝説・昔話」のうち伝説の節を収める。伝説は木・石、山、坂・洞穴・塚、水部、長者旧家、社寺・堂閣、地名などに分けて、五葉山や日頃市・末崎など市内各地の言い伝えを並べる。

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