トップ > 福島県の伝承 > 天栄村

三万三千回の水浴びの果ての神ツケ

所在地福島県岩瀬郡天栄村南沢
年代修業四年目の秋
登場石塚チエミ、蕪木マス、ヒロ、白子のワカドノ・師匠、チエミの姉・ワカドノ
出典天栄村史 第4巻(民俗編)――憑依と怪異・呪術

どんな伝承か

南沢の石塚チエミは、目が不自由で、一六歳のとき白子の蕪木マスに五年の年季で弟子入りしたワカドノである。修業四年目の秋、生家で二日にわたる神ツケが行われた。一日目は餅をついての振る舞いで、仲間のワカドノや親類を呼ぶ。二日目は水浴びを三万三千三百三十三回行い、体が寒さで震えるので終わるとしばらく寝かせられた。落ち着くと小袖を着、注連縄を張り巡らせた部屋で両手に幣束を持ち、仲間のワカドノの輪の中に入る。周りで唱え言をしていると、やがて鎮守様と八幡様がつき、弓をたたいていると祖母の仏がついた。

地図で位置を見る

※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

天栄村史 第4巻(民俗編)――憑依と怪異・呪術(天栄村(編)・天栄村史)

『天栄村史 第4巻(民俗編)――憑依と怪異・呪術』は、岩瀬郡天栄村が編んだ村史のうち民俗を扱う巻である。第八章「信仰伝承」では、旧村ごとの鎮守と鎮守以外の神々、寺院・仏堂・修験、家や生業の神々、道切りなどの呪術と禁忌、口寄せをするワカドノ、キツネツキ、オシンメイサマ、小豆洗いなどの妖怪、講を扱う。『白河風土記』や明治十一年の神社明細帳の記載と土地での聞き書きを照らし、近世から近代への移り変わりを記す。

種別から探す

憑依水浴び幣束巫女

天栄村の伝承

同じ種別の伝承

同じ文献『天栄村史 第4巻(民俗編)――憑依と怪異・呪術』の伝承