恨みの主が乗り移る祈祷口
どんな伝承か
口寄せのほかに祈祷口というものがあった。ケンカをして相手から恨みを持たれた人が、体の調子がおかしくなることがある。そんなとき、ワカドノに祈祷を頼むと、ケンカ相手がワカドノに乗り移って恨み言を述べる。そのしゃべり方は、その人とまったく同じであったという。口寄せをしないワカドノもおり、その場合は拝みが専らで、家に困りごとがあるとき、家の新築など新たに事を起こすとき、タタリが原因である病気のときなどに頼まれた。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
天栄村史 第4巻(民俗編)――憑依と怪異・呪術(天栄村(編)・天栄村史・自治体史(民俗))
『天栄村史 第4巻(民俗編)』第六節ほか所収の憑依と怪異・呪術・神社伝承。福島県天栄村に伝わる信仰と怪異を採録する。