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長沢の御幣を切る俗別当

所在地岩手県宮古市長沢
年代近現代
登場佐々木賢次郎、佐々木長吾、明治二年に復飾した神職
出典宮古市史 民俗編 上巻――民間宗教者・俗信・妖怪

どんな伝承か

明治二年に復飾して神職となった宮古の旧修験は、近代を経て五つの流れに分かれた。そのうち俗別当として祭祀にあずかるのが長沢の佐々木賢次郎である。佐々木家は本山派修験の泉明院を号したが、明治二年に復飾して佐々木長吾と名乗り、別当をしていた稲荷神社の神職となった。賢次郎がいま祭祀に携わっているのは、長沢二組の稲荷と八幡、十三佛、薬師如来堂などである。正月に先立つ一二月五・六日から三一日まで、長沢を中心とする約二〇〇戸の信者の家を訪ね、歳神・カマド神・水神・山の神・恵比寿・大黒・権現・大神宮などの御幣を切って歩く。

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出典の文献について

宮古市史 民俗編 上巻――民間宗教者・俗信・妖怪(宮古市(編)・宮古市史)

『宮古市史 民俗編 上巻――民間宗教者・俗信・妖怪』は、宮古市の市史のうち、民俗編上巻の第四節「民間宗教者」と第五節「民間医療と俗信」を収めたものである。南部藩の宗門帳などの古文書から閉伊郡の山伏・神子・瞽女と里修験の成り立ちをたどり、イタコ・カミツキと呼ばれる巫女の系統、新宗教、民間薬、予兆・占い・まじない・禁忌を述べる。俗信の末尾には座敷童子・カッパ・キツネ・モウコ(幽霊)・オシラサマなどの話を、地区名を添えて箇条で並べる。

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