六つに分かれた神子の系統
どんな伝承か
この地方の神子は六つの系統に整理される。根井沢のイダッコイエーは朝日妙山神女を初代とし、村上法山神女、美安妙蓉神女、根井ノ沢神子護豫と続き、五代目にあたる山野目マサキ神子が旧館のイダッコイエーの初代となった。旧館の系統はマサキ、千代、キヌと三代を数え、米沢イネ・中島ハツ・藤田リヨら多くの弟子を出した。このほかに田野畑村の知恵神神子の系統、新里村の佐々木タケ神子の系統、田老に生まれたオクマイダッコこと松浦クマ神子の系統、扇田ハルヒ神子にはじまる扇田家の系統がある。
原典より
①朝日妙山神女(寛政八年卒) 根井沢のイダッコイエーの初代神子③美安妙蓉神女(万延元年卒) 三代目④根井ノ沢神子護豫(卒年不明) 四代目⑤山野目マサキ神子(嘉永三年生まれ、昭和四年卒) 旧館のイダッコイエーの初代—— 宮古市史 民俗編 上巻――民間宗教者・俗信・妖怪(宮古市(編)・宮古市史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
宮古市史 民俗編 上巻――民間宗教者・俗信・妖怪(宮古市(編)・宮古市史)
『宮古市史 民俗編 上巻――民間宗教者・俗信・妖怪』は、宮古市の市史のうち、民俗編上巻の第四節「民間宗教者」と第五節「民間医療と俗信」を収めたものである。南部藩の宗門帳などの古文書から閉伊郡の山伏・神子・瞽女と里修験の成り立ちをたどり、イタコ・カミツキと呼ばれる巫女の系統、新宗教、民間薬、予兆・占い・まじない・禁忌を述べる。俗信の末尾には座敷童子・カッパ・キツネ・モウコ(幽霊)・オシラサマなどの話を、地区名を添えて箇条で並べる。