金沢藤田邸・蚊帳を測る美女
どんな伝承か
藤田邸で泊番の男が蚊帳の中で寝ていると、唐紙と障子をさらさらと開けて紅粉色の美しい女が入って来て、右手の指で蚊帳の寸法を測って帰り、元通り障子を閉めて去ったという怪異(『金沢古蹟志』巻六)。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
妖怪の民俗学――日本の見えない空間(宮田登・宮田登・民俗学・1985年(昭和60年))
『妖怪の民俗学――日本の見えない空間』は、宮田登が一九八五年(昭和六十年)に著した、妖怪の現れる場所を論じた民俗学の書である。柳田国男と井上円了の妖怪論、幽霊と妖怪の違い、口裂け女と産女、皿屋敷、化物屋敷と下女、辻・橋・境の怪異、怪光と怪音、七不思議、通り悪魔と髪切りを、古文献や新聞記事、各地の伝承から読み解く。四章から成り、都市の空間に妖怪が現れる仕組みを軸に据える。