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鏡を知らぬ村長夫婦と尼の裁き

所在地群馬県富岡市富岡
年代伝承
登場話者
出典富岡市史 民俗編――昔話・伝説・世間話

どんな伝承か

昔、京の都から遠く離れた村の村長が、村の用事で都へ上った。用を済ませて京見物をし、土産にと店をのぞくと、鉄で出来た丸く平たいものの中に、何年も前に亡くなった父の姿が映っていた。村長は言われるままの値で買い求め、家に持ち帰って二階の誰もいない部屋に隠し、毎朝毎晩そこへのぼって父に会っていた。不審に思った女房がこれを見つけ、しわくちゃの女を連れ込んだと怒って夫婦喧嘩になる。通りかかった尼が仲裁に入り、一人で二階へ上って戻ると、あの丸い板の女は心を入れ替えて尼になりましたと言ったという。

原典より

昔々、京の都から遠く離れたある村の村長さんが、村の用事で都へ行くことになりました。—— 富岡市史 民俗編――昔話・伝説・世間話(富岡市(編)・富岡市史) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

富岡市史 民俗編――昔話・伝説・世間話(富岡市(編)・富岡市史)

『富岡市史 民俗編――昔話・伝説・世間話』は、富岡市が編んだ市史の民俗編のうち、民俗知識の章の末尾と口頭伝承の章を収めたものである。口頭伝承の章は、昭和四十年代以降の中学校郷土部の採話や額部地区の民俗調査、市史編さんの調査で聞き取った昔話・伝説・世間話と、富岡・甘楽方言の解説から成る。伝説は自然的・社会的・信仰的の三つに分け、羊太夫や小野小町、貫前神社にまつわる話と多くの地名起源を載せる。

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