安行原の蛇まつり
どんな伝承か
川口市安行原に「蛇づくり」とも「蛇まつり」ともいわれる行事がある。毎年五月二四日、原の小字である向原・清水・半縄・中郷の四字の者でこの蛇作りを行う。藁の大蛇で、目鼻や口はもちろん男根も作り、これを欅の木の上に載せて祭りを行う。そのいわれは、昔、赤山勢と千葉勢との戦闘の結果、千葉氏の家臣の原弾正が戦死したと伝え、怨念の消えない弾正が亡霊となって祟ることを恐れた村人が、弾正を蛇身に作りたてて鎮めようと始めたのだという。蛇をかける欅の木も、弾正を葬ってその墓標に植えたものという。また昔疫病がはやったので、藁で蛇を作って地蔵さまに供えて祈願したのが始まりだとも伝えている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
川口市史 民俗編――伝説(川口市(編)・川口市史・自治体史(民俗))
『川口市史 民俗編』第4章所収の伝説。埼玉県川口市に伝わる自然・神社・地蔵・観音・薬師の伝説と命名由来を採録する。