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蓋を開けると雨が降る塔の森の井戸

所在地奈良県奈良市長谷町塔の森(雨乞いの井戸)
年代不明
登場農家
出典奈良市史 民俗編――伝説

どんな伝承か

奈良市の井戸にまつわる伝説のうち、長谷町の塔の森に伝わるものがこれである。十三重石塔の近くに、蓋をした小さな井戸がある。昔、日照りが続いたとき、この井戸の蓋をとって雨乞いをしたところ、雨が降ったという。それ以来、この井戸を雨乞いの井戸と呼ぶようになった。現在も日照りが続くと、農家はこの井戸の蓋をとって雨を祈る。市内には弘法大師が掘ったと伝える井戸も水間町をはじめ各町に点在するが、この井戸は蓋を開けることそのものが雨を呼ぶと伝えられている。

原典より

長谷町の塔の森の十三重石塔の近くに蓋をした小さな井戸がある。—— 奈良市史 民俗編――伝説(奈良市(編)・奈良市史) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

奈良市史 民俗編――伝説(奈良市(編)・奈良市史)

『奈良市史 民俗編――伝説』は、自治体史『奈良市史』民俗編のうち、第十一章「伝説」と巻末の「民俗資料」の冒頭を収めたものである。昭和三十七年から三か年にわたり市内各町の自治会長や古老、社寺を訪ねて集めた伝説に文献の伝えを加え、春日大社・東大寺・興福寺などの社寺や、吉備真備・俊寛・中将姫らゆかりの人物にまつわる話を収める。木・石・塚・水・山・森・社寺・人物・動植物・町名の十節に分け、一話ごとに題を立てて記す。

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