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二つ造った釣り鐘と川口鋳物の起こり

所在地埼玉県川口市
年代不明
登場長瀬次郎衛門
出典川口市史 民俗編――伝説

どんな伝承か

川口の鋳物の始まりについては二つの話が伝わる。一つは、岩槻の鋳かけ屋が川口へ流れてきて、荒川の砂を使って鋳てみたところ、思いのほか見事に仕上がったことから鋳物づくりが始まったというもの。もう一つは、長瀬次郎衛門が京都のある寺から釣り鐘を頼まれ、腕のよい職人を集めて造った話である。出来損ないでは面目が立たないと念のため二つこしらえたところ、職人たちの意気も上がって二つとも予想を超える出来ばえとなった。一つを京都の寺へ、もう一つを地元の寺へ納めると評判を呼び、それ以来川口の鋳物は世に知られるようになったという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

川口市史 民俗編――伝説(川口市(編)・川口市史)

『川口市史 民俗編――伝説』は、川口市が編んだ市史民俗編のうち、第四章「伝説」を収めたものである。六兵塚や首塚などの塚、山・池沼・樹木にまつわる話、八百比丘尼の椿、神社・地蔵・観音・薬師の霊験、地名の由来、正月の餅を搗かない家例や蛇まつり、川口の鋳物の始まりなどを、地内の地名や家名とともに記す。自然伝説、信仰伝説、歴史伝説の三節に分け、節の中を塚・山・池沼などの項に立てる。

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