標の石(隠し餅の歌)
どんな伝承か
和尚が囲炉裏で餅を焼き、熱いのでフーフー吹きバタバタとはたく音がするのを、小僧が障子の隙間からのぞいて見ていた。和尚が出かけた後に探すと、餅は外の土の中に隠され、目印の棒が立ててあった。ところが雪が降って棒が見えなくなり、小僧は「しるしの棒も見えなけれども何とかの餅はどこにいるやら」と歌を詠んだ。和尚に「よい歌ができた、もう一度言ってみろ」と言われたが、隠し餅とは言えないので「しるしの棒も見えなけれども二人の親はどこにいるやら」と詠み替えてごまかしたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
成田市史 民俗編――昔話・伝説(成田市(編)・成田市史・自治体史(民俗))
『成田市史 民俗編』第2節所収の昔話・笑話・伝説。千葉県成田市に伝わる口承を採録する。