石臼の音と女の笑い声で化かす狐
どんな伝承か
昔はこのあたりに狐がよく出て、人をばかしたという。夜に石臼をひくような音を立てたり、女の人の笑い声や、ボヤを折る音を聞かせたりする。ところが翌日になって確かめてみても、そこには誰もいないことが多い。そうして狐にばかされたものだと語られてきた。
原典より
昔は狐が出て、石臼をひく音をたてたり、女の人の笑い声、ボヤを折る音をたてたりするが、翌日確めても誰もいない場合が多く、よくばかされたものであると言う。—— 払沢民俗誌稿(長野県諏訪郡原村) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
払沢民俗誌稿(長野県諏訪郡原村)
『払沢民俗誌稿(長野県諏訪郡原村)』は、長野県諏訪郡原村の払沢の民俗を聞き取りでまとめた民俗誌の稿である。講と信仰、カザキリや厄病除けなどの祈願と呪い、行者と狐憑き、わらべ唄、昔話の語り方、武田信玄の棒道や諏訪明神、デーラボッチ、狐、山犬の伝説、ことわざを収める。章ごとに番号付きの項目を立てて記述し、要所に註を付けて土地の事情や他地域の類例を補い、話者の名と生年を添える箇所もある。