トップ > 京都府の伝承 > 亀岡市

丹波並河で猟師が見抜いた老狸

所在地京都府亀岡市大井町並河
年代伝承(口承)
登場(類話)
出典動物妖怪譚

どんな伝承か

今古奇談によると、昔、丹波の並河のあたりに、人に化けて村里へ遊びに来る老狸がいて、それがもう何年も続いていた。ある猟師がひそかに、あれは人ではなく狸だと言ったが、村人は信じない。撃とうとする猟師を、人違いで殺せば死罪になると村人が止めたので、いったんは引き下がった。のちに猟師がついに鉄砲で撃ち倒したが、死骸は人の姿のまま変わらない。村役人が猟師を責めると、猟師は長年の目で見誤るはずがない、七日たっても正体を現さなければ罪に服すると言い切った。七日目、死骸は果たして年経た狸の姿に戻ったという。

原典より

既にして七日の期にいたればいふころの如く、果して本性を現しけるに年經し狸妖にしぞ有りける。—— 動物妖怪譚(日野巌・日野巌・動物妖怪譚・1926年(大正15年)) より引用
地図で位置を見る

※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

動物妖怪譚(日野巌・日野巌・動物妖怪譚・1926年(大正15年))

『動物妖怪譚』は、日野巌が大正六年に筆を起こし、大正十一年の跋と大正十五年の再記を添えて著した伝説の動物の研究書である。鬼・天狗・河童・人魚・雪女・龍・雷獣・狐・狸・獏・鯰・猫など二十六の項目を立て、記紀や万葉集から近世の随筆までの記事を原文の引用ごと示して起源と変遷をたどり、動物学の知識で正体を考える。總論で起原・歴史的変遷・分類などを論じ、結論では迷信から科学へ近づくことを説いて閉じる。

種別から探す

狸化ける猟師

亀岡市の伝承

同じ種別の伝承

同じ文献『動物妖怪譚』の伝承